各種活動
「健康・省エネシンポジウムⅧ」結果報告
5月26日に経団連会館にて開催しました「健康・省エネシンポジウムⅧ」は、入場者総数が311名と大盛況でした。
村上周三会長の開会挨拶により始まり、次いで基調講演として、2人の講師にご講演をいただきました。「スマートウェルネス住宅推進の社会的意義と課題」(慶應義塾大学理工学部教授 伊香賀俊治氏)では、スマートウェルネス住宅等推進調査事業の報告に基づき、高断熱住宅及び内装木質化が健康に及ぼす効果についてお話し頂きました。また「女性を中心としたヘルスプロモーションの重要性」(順天堂大学大学院公衆衛生看護学教授 櫻井しのぶ氏)では、今私達が直面している健康問題として健康格差があり、その解決の糸口としてのヘルスプロモーションについてお話し頂きました。
続いてご来賓の挨拶を賜りました。健康・省エネ住宅を推進する議員連盟会長の高村正彦氏は急な公務が入ったため、また、日本医師会副会長の今村聡氏は、予めスケジュールが埋まっていたため、頂いたメッセージの代読によるご挨拶をいただき、少子高齢化型国民住宅に相応しい「健康・省エネ住宅」の普及促進へのご支援を頂きました。消費者の代表である日本主婦連合会会長の東瀬幸枝氏は、性能の良い住宅の提供に向けての普及啓発に対するご支援を頂きました。
後半のパネルディスカッションでは、「予防と地域活性化について考える~女性と地方の潜在能力から~」をテーマに、7名のパネラーから意見等を頂きました。内閣総理大臣補佐官の和泉洋人氏から、「健康長寿の促進」の必要性とそのための地方からの取組みへの期待についてのお話がありました。地域活性化の観点から、神奈川県知事の黒岩祐治氏、三重県知事の鈴木英敬氏、見附市長の久住時男氏の3名から、それぞれの地域での「住民の健康」に対する政策についてお話を頂きました。自治医科大学内科学講座循環器内科学部門主任教授の苅尾七臣氏からは、「住宅環境の循環器疾患への影響」特に血圧に及ぼす影響の重要性についてのお話がありました。消費者市民社会をつくる会理事長の阿南久氏と日本生活協同組合連合会品質保証本部安全政策推進部長の鬼武一夫氏の2名から、消費者の立場から「良い性能の住宅の提供」のための普及啓発活動の重要性についてのお話がありました。
参加者で、住宅購入者が価値を認め技術者が誇れる「少子高齢化型国民住宅」を目指していく事を確認いたしました。
最後に、弊会副会長の江里健輔氏の挨拶にて閉会いたしました。