わかりやすい!健康省エネ住宅とは-05
室温の低下による影響
イギリスの住宅の健康・安全性評価システム(HHSRS:Housing Health And Safety Rating System/2006年施行のイギリス住宅法の一部で、基準ではなく危険性の大きさの程度を示すもの)によると、例えば室温が16℃以下では高齢者に関しては呼吸器疾患や心血管疾患などの大きな健康リスクがあるとしています。
また、10℃以下では心臓発作、脳卒中などの心血管疾患による冬季の死亡率が50%上昇するとしています。
年齢別に室温と血圧の関係を調べたところ、高齢者ほど室温低下によって血圧上昇を起しやすいことがわかってきました。
血圧上昇は血管疾患の発症要因の一つですので、HHSRSの評価を裏付けていると言えます。