衣食住の健康ポイント 富士子’sコラム

少子化社会の妊娠・出産問題に長年取り組み、女性の健康や産前産後ケアの第一人者である福島富士子先生に、「衣食住」のお話をうかがいました。家族みんなが明るく健康に暮らすために、生活の基本である「衣食住」をあらためて見直してみませんか。

衣のお話

衣服はファッションなのでしょうか。
現在、衣服はファッションとしてひとつの文化にまで成長しました。しかし、その起源は、体を保護することからスタートしています。
雨、風、紫外線、暑さ寒さを防いで体内の温度調節を図ります。そこで、季節など、環境に適した衣類を選びましょう。また、清潔に保つことは、感染症予防にもなります。

\ Think Health /

  • 洗濯をして清潔な衣類を。快適健康に!
  • 下着や寝衣は通気性と保湿性がよく、肌触りのよいものが◎
  • 身だしなみを整えつつも、自分らしさをアピール。
  • TPOも大切です、服は大切なコミュニケーションツールです。
  • サイズは身体に合っているものを選びましょう。
  • 薄着、身体をしめつけるような下着、足を圧迫するような靴、素足などは冷える原因になります。
  • ウオームビズ、クールビズに対応する発熱や吸放湿効果がある機能繊維を用いたインナーウエアやアウターウエアが手軽に購入できるようになりました。 アウトドアだけでなく室内着としても活用しましょう。

食のお話

毎日のなかで、同じ時間、同じ量を保ちバランスの取れた食生活が大切!また、暴飲・暴食は控えましょう。
朝食は温かいものをしっかり食べましょう。
昼食は、栄養のある食べ物をとりましょう。
夕食は、少なめに。大切なのは・・・・・・
心と身体を養い、やすらぎを感じる食事。十分にお腹を空かせてから、ゆっくり、よく味わって食べましょう。
食事とは命を頂くことです。“いただきます”の感謝を込めて皆でいただきましょう。

\ Think Health /

  • 心のそこから「美味しい〜!」っと感じたとき、食事の大切さが体でよく分かるようになります。
  • 家族みんなで食事をして、楽しめる時間になると◎

住のお話

実はあまり知られていませんが、住まいは健康に非常に深い関係があります。健康に暮らすには住まいがとても大切。
安心安全に暮らせることはもちろんですが、「室内の空気環境」も重要です。空気を決める要素は3つ、温度・湿度・清潔さです。

難しく考えないで、ちょっと意識してみるところから始めてみましょう。

難しく考えないで、ちょっと意識してみるところから始めてみましょう。

\ Think Health /

  • 温度や湿度、衛生面はもちろん、空気や光にも、無理をせず出来る範囲で意識して、快適な住空間を!
  • 室内・空間の温度差をなくそう。
  • 木製の小物などで木のぬくもりを感じてリラックスを!

東邦大学 看護学部 教授

福島富士子 先生

1957年 静岡県生まれ。
横浜国立大学大学院環境情報学府単位取得満期退学
医学博士(東邦大学)

平成11年4月より、国立保健医療科学院にて母子保健分野を専門に研究し、「行政からの周産期の支援」「産後育児 支援体制のあり方」「少子化社会における妊娠 ・ 出産にかかわる政策提言」「産前 ・ 産後を支えるソーシャル ・ キャピタル」等に取り組んでいる。
「産前産後育児の切れ目ない支援」の重要性を日本でいち早く説いた第一人者。近著に「産後ケア なぜ必要か 何ができるか」 (岩波ブックレット・2014年)
現職:東邦大学看護学部教授, 一般社団法人産前産後ケア推進協会創設, 一般社団法人ドゥーラ協会理事