住まいの中でガマンをしていませんか?

健康住宅が、健康家族を育みます。

家族が健康に暮らせるように、病気になる原因を知っておくことが大切です。日々の食生活や運動、飲酒や喫煙の有無などが考えられますが、もうひとつ大きな原因となっているのがストレスなどの外部環境要因。とりわけ、住まいの温度環境は健康に大きく関わっていることがわかっています。また、家庭内の事故も、住まい方で防げることがたくさんあります。家族みんなの健康改善、病気や事故の予防を、住まいから考えてみませんか。

暖かく安全な住まいが、子どもから大人まで家族みんなを健康にします。

健康な住まいに住んでいると健康な人が多い

「CASBEE健康チェックリスト」を用いて、住宅の「健康性能」を点数化し、住民の健康度合(持病の有無)との関係を調査した結果です。「健康性能」の高い住宅に住んでいる人ほど、持病がなく健康な人が多い傾向が見られました。

出典:川久保俊、伊香賀俊治、村上周三、星旦二、安藤真太朗:住環境が居住者の健康維持増進に与える影響に関する研究 /日本建築学会環境系論文集第79巻第700号,pp.555-561,2014.06

暖かい家への転居で健康改善

断熱レベルの低い家(寒い家)から、高断熱住宅(暖かい家)に転居した27例について調査した研究結果です。暖かい家への引っ越し前後を比較すると、起床時の平均体温が0.19℃上昇し、風邪・咳・冷え・皮膚のかゆみを訴える住人の割合が減少しました。

※1 転居前後共に電気毛布・あんかを使用していない、かつ寝室で暖房利用なしの居住者のみ抽出
※2 起床時の体温が、1)の研究で正常体温と定義された範囲内に入る場合を「正常」、定義された範囲の最低体温を下回る場合を「正常ではない」として分類
※ アンケート調査により、体感した症状について「よくある」「たまにある」と回答した者を有訴者、「めったにない」「ない」と回答した者を非有訴者に分類

1)Gillian Pocock,Christopher D. Richards「オックスフォード生理学」丸善、2009
出典:伊加賀俊治、海塩渉、大橋知佳、馬渕富夫:高断熱住宅転居前後における居住者の血圧・睡眠・体温の変化に関する実測調査(その1)調査概要と居住者の症状・体温の変化、日本建築学会大会(関東)、2015.09

家庭内事故に気をつけて

熱中症・入浴時の溺死など、家庭内での事故による死者数が年々増加し、2012年には交通事故死の実に2.5倍にもなっています。
こうした家庭内事故は、住まい方に気を付けることで防げるものもあります。

出典:厚生労働省 人口動態統計

結露の解消で、ダニ・カビ激減。
ストレスのない、清潔で快適な暮らしを。

断熱性能を高めることで結露が解消できます。

結露は、温かく湿った空気が冷やされることで起こります。だから、断熱性能を高め、建物から冷たい部分をなくすことが大事なのです。

結露とは、温度が低いところに水蒸気が触れ「水」になる現象です。そのため、断熱性能を高めること、そして室内の湿度を高くしすぎないことが、「結露・カビ」対策のポイントです。断熱性能が低い家では、クローゼットの北壁の表面温度が2.8度まで下がり、「結露・カビ」の発生する要因であることがわかります。

出典:HEAT20(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)

室内の内装に木を使うことで熟睡時間が増加。

内装に木材を0%・45%・100%使った部屋で1時間半安静にした後、実際に寝てもらい、木の香りが睡眠の質にどのような影響が出るのかを調査した結果です。部屋の内装に木材を使うことで、熟睡時間が増加しました。

出典:慶應義塾大学理工学部伊香賀俊治研究室の実験・実測データ

産前産後ケア

産前産後は安心できる環境が必要です。

  • 正常なホルモンバランスを保つためには、安心できる環境が必要
  • 現状はストレスが多い
  • 妊娠・出産・産後の時期は、継続したケアを受けられるという安心感、認められ大事にされる安心感(受容される経験)が必要

母親のエネルギー

家族の暖かいサポートと専門家のケアを受けて、妊婦のエネルギーが満ち溢れる。それが子どものケアをする源となる。

Clausen,J.P.,et al,:Maternity Nursing Today,McGrawHill,1973より

  • 健康住宅が、健康家族を育みます。
  • 高断熱は健康長寿の秘訣です。